2012年

10月

01日

どうして市民感覚と真逆になっちゃうのか?

●原発は事故のリスクだけじゃない。いまもテレビで(NHK)やっているけど、原発があるだけで放射性廃棄物はどんどん増える。地層に隔離するんだなんていう計画も、結局は、日本の下に安全な地層などないということらしい。

存在そのものが地球規模で命と環境に相反する原発。

福島原発はいまだに掌握できておらず危機的状況は続く。

原発ゴミをどう始末していいかも分からないくせに、原発をまた再起動させようという。

それはすべて経済という理由に丸め込まれる。

けど、この負の財産に匹敵する経済的利益なんてあり得ない。自然や環境に対して謙虚であろうとするなら、それが普通の市民感覚ではないだろうか。いや、生きものとしての感覚?

 

●オスプレイがとうとう沖縄の普天間基地に飛んできた。

幼稚園や学校や住宅が密集する暮しの上を、我が物顔で飛ぶのだろう。

「米軍が事前通告を守ったことなどない」という地元の声が痛ましい。ルートなど、あってないようなものだ。

日本の上空を自由に飛ぶアメリカに、日本の主権が及ばない。そもそも、日本の主権を行使すべる政府が主権を放棄しているのだ。沖縄県民の気持ちはそういうことだろう。

これも市民感覚からは理解できない政治の一つだ。

 

●市民感覚の前に立ちふさがって、市民の願いと真逆の政治の推進力となる「経済」と「米軍」は、本当に市民の我等の為になる「経済」と「米軍」なのか? 我等の為のものなら、これほど我等を苦しめることはしないと思うのが市民感覚だと思うのだけど……。

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2012年

9月

10日

オスプレイ配備したら収束すると思っているのか

●きょうは新聞休刊日なので、きのうのオスプレイ配備反対沖縄県民大会の記事が紙面で見れず残念でした。10万人が参加したそうです。今回、初めて経済界も賛同者に名を連ねたとのこと。

 

政府は、この県民大会を乗り越えれば配備の見通しがつくなどと考えていたことが報道されていましたが、甘いと思わざるを得ません。基地撤去、配備反対がここまで強硬になったのは、人権を蹂躙されてきた過去の積み重ねが「ポイント・オブ・ノー・リターン」(引き返せない地点)に来たからだと沖縄では言われています。そのことをどれだけ政府は分かっているか。発言を見るかぎり、分かっちゃいないようですが。

 

他のサイトで、「オスプレイは日本を守るために来るのだから」という投稿を見ました。米軍基地の存在も「日本のため」と考える向きがいまだに多いようです。しかし、沖縄に米軍基地が集まっているのは、日本が敗戦する経緯のなか、銃剣で住民を追い出し、家屋、田畑をブルドーザーでなぎ倒して米軍が基地を建設したからです。そんな経緯で建設された米軍基地が、日本のために建設されたなんて話はないでしょうね。

 

8月に着任した在沖縄米総領事のアルフレッド・マグルビーが、沖縄の米軍基地について、「なぜその周りに(住宅が)密集したのか不思議だ」といって県民の怒りを買いましたが、本土の特に若い人たちには知らない人も多いのではないかと思います。米軍基地の成り立ち自体をもっと知らせる必要があると思いました。

 

オーストラリアのカー外相が、米軍基地を国内に設置することは「オーストラリアの利益とはならない」と述べ、反対する考えを示したことを26日の同国メディアが伝えました。同国には永続的な米軍基地はないそうです。最近になってアメリカが基地建設を検討していることに対して、カー外相がこのように発言したとのこと。国内に外国の軍隊の基地を持つというのは本来、主権をおびやかす重大な意味を持つということです。

 

日本維新の会という政党ができましたが、外交・安保政策は依然として「日米安保機軸」という公約です。これでは沖縄の現状を変えることはできないでしょう。

九条も変えたくてしょうがない様子です。「九条に対する国民投票」をしたいらしい(原発国民投票じゃなくて?!)。

日米同盟を機軸に「日本軍」を作るとか、「集団的自衛権」オーケーとなったら、同盟強化以外のなにものでもない。喜ぶのはアメリカさん。これまでの政権と変わること一つもなし。いや、もっと悪い。オスプレイにも反対しようがありません。それが国民の望むことでしょうか。

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2012年

7月

24日

かつて米ヘリが原発スレスレに落ちた事故がありました

伊方原発付近のヘリ墜落事故
「しんぶん赤旗」サイトより

●オスプレイが原発に激突したら……そんな身の毛もよだつような事故がおきる可能性が十分あります。88年6月25日、愛媛県の伊方原発に、米軍ヘリが間一髪で激突したかも、という墜落事故が起きていました。右の写真に示されているとおり、米軍ヘリは原発の横の斜面に激突し、バウンドした先に落下、ずり落ちて大破して乗組員7名が全員死亡したそうです。これが戻る方向へバウンドしていたら、原発に激突したというのですから、ゾッとします。

 

●伊方原発は愛媛県の佐田岬半島の付け根に位置、沖縄と岩国基地を結ぶライン上にあるのです。ですから、上記の事故以外に、普天間基地に所属する米軍ヘリの不時着事故が愛媛県内で4回、墜落事故が1回、今年3月には松山空港に4機が緊急着陸しています。

オスプレイが行ったり来たりするルートになるわけですから、ただでさえ飛行不安定なオスプレイが原発に激突したら……という想定は空論ではないはず。配備・訓練はなんとしてもやめさせたい。「どうこう言う」権利を簡単に放棄してしまう政府であってよいでしょうか。

 

●岩国基地への配備は実行されましたが、アメリカはとことん日本の世論を無視する作戦のようです。アメリカ国内ではどうかというと、今年6月、ニューメキシコの住民の反対運動で、米軍はオスプレイの低空飛行訓練を見直しているのですから、やっぱり日本人の命は軽く見られている。

 

●オスプレイは日本防衛のためなのか? 日米安保は日本の平和に役立っているのか? 国民の中に広がる疑問符をとことん突き詰めていく世論のステップアップが必要なようです。

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2012年

7月

09日

日本ジャーナリスト会議が叫ぶ「為政者よ、恥を知れ」

●オスプレイ配備反対の声の高まりとともに、日米安保条約の実態に多くの人があきれ、怒りを感じているのではないでしょうか。アメリカの配備計画がいかなるものでも、それを拒否する権限が日本にはない、というのですから。日本はアメリカの占領下にあるようなものです。

 会員の方から日本ジャーナリスト会議のブログにあった記事を推奨していただきましたので、下記に転載させていただきます。

 

米軍が公表したオスプレイ配備の「環境レビュー」なんと沖縄・普天間基地を飛び立ったオスプレイが、7色に色わけした日本列島の上空ルートを、わが物顔に飛行訓練するシロモノ。沖縄県内に設けた69カ所のヘリ着陸帯(ヘリパッド)を使い、低空訓練を実施するだけでなく、岩国基地とキャンプ富士まで飛ばし、本土の上空に設定されたルートを使い、飛行訓練を実施する。各ルートで年間55回、計約330回が目論まれている。訓練は午後遅くから夜間、上空152メートルという低高度を、航行速度250キロノット(時速460キロ)で飛行訓練する。離着陸時や低速でのホバリングで発生する騒音は激しい。機体が受ける旋風や反動を回避するため、低空での飛行訓練が不可欠なのだ。揚力のバランスを失って墜落する事故が起きやすい。発生した事故による死傷者は43人に上る。こんなオスプレイを、「命より安保を優先し、米国の言いなり、使い走りになる」為政者よ、恥を知れ。(2012/7/1

 

※上記ブログは、7/1付「今週の風考計」(Daily JCJ)で、

URLは下記です。

http://JCJ-Daily.seesaa.net/article/278313325.html

  

●橋下大阪市長率いる大阪維新の会が5日、九条「改正」の是非を問う国民投票の実施を「維新八策」に明記しました。めざすべき国家理念は「自立する個人、地域、国家」とのことですが、日米安保条約に一言の言及もなしに日本の自立を語るところに、橋下氏の現状認識の薄さ、軽さが表れているように見えます。みなさんはどう思われますか。

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2012年

6月

27日

オスプレイ飛んでいるから安全というアメリカに、日本人の命は軽いか

●バカにするにもほどがあります。26日、オスプレイの墜落事故についてアメリカ国防総省がこんな説明を日本側にしました(各紙報道)。

・4月のモロッコでの墜落については、追い風を受けての操縦ミス。

・6月のフロリダ州での墜落については、原因が現時点で推測できない。

でも…

・事故後も通常の運用が継続されており、飛行は安全だとみなされている。

・機体上の問題はない。

これが一国の政府に対してする事故原因の説明だとは。

それをそのまま沖縄や岩国に伝える防衛省も防衛省です。あすから名前を「米国防省専用通訳局」に変えたらどうでしょう。

 

●実は、オスプレイは自動回転能力がないため、民間機であれば日本でもアメリカ国内でも飛行を許可されない航空機だそうです。自動回転能力とは、ヘリコプターなどのプロペラ機でエンジンが停まってしまった場合、機体の落下で生まれる風の力でプロペラを空転させて機体を浮かし、緊急着陸する方法です。

つまり、なにかの拍子でエンストしちゃったらおしまいよ、というわけです。

この能力がないプロペラ機は、アメリカでも民間機の飛行が認められず、軍用機に限って認められています。

日本ももちろん認めていませんが、日米地位協定のもと、米軍機を特例で認めているのです(航空法第11条の適用除外)。

 

●いずれも地元は大反対しています。それでもアメリカは、7月に岩国基地へ、8月に普天間基地へ配備する方針を変えようとしません。森本防衛相いわく「もう少し納得してもらう情報が必要」で、それがなければ困難だとの立場を強調。追加情報が出ればさっそく通訳して地元に伝えるのが仕事、と考えているようです。あー。

 

●オスプレイの低空飛行訓練コースが全国に及んでいますが、沖縄県幹部は「これまでの実績から、米軍が飛行経路や時間を事前報告どおり順守するとは考えにくい」と言っています。

17日、宜野湾でオスプレイ配備に反対する市民大会が開かれ、5200人が参加しました。高校生代表で宜野湾高校1年の喜屋武雅さんが演説の中でこう言ったそうです。

「いつ墜落するか分からないオスプレイが私たちの上空を飛ぶ。その状態が私たちには大きなストレスになるでしょう」

森本大臣には期待しませんが、これを通訳してアメリカに伝えてくれる政治家は、日本の政府にいないのか。

 

 

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2012年

6月

17日

金谷山のトイレにツバメが営巣していました。

きのう夕方、散歩がてらに金谷山まで行ったときのことです。ロッジレルヒの隣にあるトイレがこうこうと灯っていて、窓という窓が開けっ放しになっていました。まだ虫の集まる季節ではありませんが、あらまあと思って窓の中を見つつ通り過ぎようとしたとき、トイレの中にツバメの巣らしきものがスッと見えたのです。まさかと思いつつ窓に近づいてよく見ると、確かにツバメの巣でした。下に糞よけの板が副えられていました。女性用トイレの入り口のところ、頭のほんの少し上ほどの高さに営巣していました。番と思われる二羽のツバメが、一羽は巣の中で、もう一羽は板の先っぽで、ジッと動かずに入り口の方を見つめていました。なんだかトイレに入るのが怖いくらいです。ツバメとしてはここが安全だろうと考えたのでしょうね。ヒナの姿は見えませんでした。日が暮れようとしているのにこんなに明るくっては睡眠不足になってしまわないかな。

 

金谷山の近くにミサゴ(ひさごって書いていましたので訂正)が営巣しているというコメントをいただきまして、少し興奮しています。オスプレイの関連でミサゴという鳥の姿形を知りましたが、ほんとに惚れ惚れするほどかっこいいんですよね。まさか、近くで飛翔しているとは。一度でいいから実物を見てみたいものです。

 

米軍機の低空飛行については、騒音被害だけでなく、その轟音で建物が壊れたとか、野鳥の営巣に悪影響を及ぼすとかで、これまで自治体や環境保護団体などが抗議をしてきました。

●広島県の廿日市市では、「米軍機の低空飛行を目撃し、生活に影響を与えるような騒音被害を受けたときには情報をお寄せください」として、市が低空飛行目撃情報を収集し、低空飛行の中止要請を行っています。→http://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/kankyo_seikatsu/kankyo/beigunki.html

 

●青森県の白神山地を守る会では、営巣期の低空飛行禁止を三沢米軍基地に要望しています。→http://preserve.shirakami.gr.jp/fukugen.html

 

●1999年には日本野鳥の会が、米軍機の尾根スレスレの低空飛行以来、イヌワシの飛来が観察できなくなったとして、外務省、環境庁、文化庁、防衛庁(いずれも当時の名称)に低空飛行を行わないよう米軍に申し入れよという要請をしています。これは結構ニュースにもなったので、記憶されている方も多いでしょう。→http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/shirakami/yachoo01.pdf

 

沖縄ではこの轟音が日常であることを考えれば、基地は出て行けという叫びは生きる物すべてを代表しての声でありましょう。

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2012年

6月

14日

オスプレイが金谷山の高さで飛ぶ日が来る?!

金谷山の上をスレスレかすめて米軍輸送機のオスプレイが飛ぶ日が来るかも……。そんな悪夢を見るような思いです。

 

米軍新型輸送機オスプレイ(“みさご”の意味)の訓練飛行ルートが明らかになったのです。米軍が沖縄など関係自治体に提出したのを、四国新聞、沖縄タイムス、しんぶん赤旗が報じました。それが左の地図です(しんぶん赤旗)。

 

この飛行高度の下限が500フィート(約150メートル)という。ちょうど、金谷山が145メートルですから(どこが頂上なのかな?)、とんでもない超低空にビックリです。南葉山が949.3メートルですから、山腹に激突の高さです。 

この超低空ルートはいままでも、岩国基地に配備されているFA18戦闘機や攻撃機が飛行していました。これにオスプレイが加わると、それぞれのルートで年間約55回の飛行回数となるそうです。

 

昨日(13日)も、アメリカのフロリダ州南部で墜落事故を起こしたばかりのオスプレイ。私といえば自衛隊機が飛ぶだけでもドキドキ、直江津ではヘリコプターのプロペラ音がうなり始めれば海難事故かとソワソワ……。ぶっそうなオスプレイなど、どの上空も飛んでほしくないです。

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2012年

6月

07日

森本敏防衛相に民主党沖縄県連が辞任を要求したけど……

沖縄の民主党県連が7日、就任したばかりの森本防衛相に辞任を求める声明を発表しました。これは、米軍の新型輸送機オスプレイの普天間基地配備をめぐって、過去の墜落事故の調査報告を求めていた沖縄県に対し、配備後に出すという米軍の言い分を容認したことに反発したものだそうです(各紙報道)。

 

事故の多さから「未亡人製造機」と呼ばれたこともあるオスプレイの配備に対し、沖縄県では全41市町村議会中、39議会が配備反対の決議をあげ、仲井間県知事も反発の態度を示してきました。ところが、政府は、アメリカに撤回を説得するのではなく、沖縄に受け入れを説得するという姿勢。「沖縄県民蔑視」と同県連が主張するのは当然だと思います。同県連は声明で「沖縄と政府の全面対決」とも言っています。

 

●しかし、この沖縄県連にしろ、消費税をめぐる小沢一郎衆院議員にしろ、党の基本政策に真っ向から反対であるものが、なぜ党にとどまるのか、いつも素朴な(?)疑問を持ちます。政党とは基本政策で一致した集団なのではないのか?と問いたくなるのです。だからこそ、同党県連のこの辞任要求も、「10日の沖縄県議会選挙を控えた民主党県連民の選挙対策との見方もある」(毎日jp)らしいのは、仕方ないのではないでしょうか。選挙民は、目の前の現象や言葉に振り回されず、原因と結果の流れをしっかりと捉える目を忘れてはならないと思います。

 

●それにしても、森本氏は、安倍内閣では「国家安全保障会議」創設を検討するメンバー、麻生内閣では防衛相補佐官を務、著書によると集団的自衛権を容認し、イラクへの自衛隊派遣に賛成、普天間基地の辺野古沖移設も一貫して支持してきた人物です。民主党の軍事外交政策が自民党とまったく変わらないどころか、それ以上に日米軍事同盟を重視する方向をはっきりとアメリカにアピールしたかったのではないでしょうか。九条的見地からすると、もっとも危険な人物が防衛相になってしまいました。

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