領有権をめぐる騒動に思う「鮎の縄張り裏戦略」

●このところ北方領土や竹島、尖閣諸島の領有権をめぐる事件が相次いでいます。戦前生まれの母などはとても悔しいらしく、「昔だったら大砲をドーンと…」などと言いだしたのには驚きました。戦前の国家主義教育の名残なのでしょうか。それとも、縄張り意識の本能なのでしょうか。飢えに苦しんだことのない世代の私は本能が退化しているのか?! 挑発に乗るのは愚策…としか思いませんが。大砲をドーンをやって、次はどうなるの? と聞いたところで、母は何も考えていないようです。

 

●縄張り意識そのものは生きていく上での資源確保のための本能なのでしょう。戦争の原因については学問的にはいろいろ言われますが、根底は縄張り意識ではないかと私は思います。中国が尖閣諸島の領有を主張しはじめたのは同地域での石油開発が絡んでからですから、まさに資源確保のための縄張り行動だと言えます。

 

●生物における縄張り行動についてはさまざまな生態があることをウィキペディアで知りました。鮎は遡上数の少ないところだと縄張り行動をとって侵入者(魚)を排除するのですが、遡上数が多いといちいち排除行動をとっていたら餌をたべるひまがなくなってしまうので、縄張り行動は見られないそうです。仲良く群れをなして泳ぐらしい。調べると、群れは本来必要な縄張り面積の数倍に達する面積を共有しているため、群れで平等に食べれば餌不足は生じないとのこと。

このように、縄張り行動は種の定型的なものではなく、生態というのは固体に有利な行動が進化するものであることがわかったそうです。 だから縄張り行動の裏作戦というべき代替行動がいろいろあるらしい。

 

●人類にとっても、世界の人口が増えた上に地球温暖化問題もあり、食糧を含めた資源問題はどんどん急を要する課題になっています。こんなときに縄張り争いをしている場合なのかと思います。縄張り行動の裏をつく代替戦略を選択して賢く解決していかなければ、人類は生き延びていけないのでは……と思うこのごろ。